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感情の仕組み-1

一人でいる時突然不安に襲われたり、話をしてもぜんぜん伝わらなくてイライラしたり、あるいは会議で発言を求められたとき緊張でパニックったりといった経験はないだろうか?

常にという訳でもなく、誰もが同じ場面でそうなるわけでもなく、何かのきっかけで沸き上がる感情。その感情とはどういうものだろうか?

ヒトの8つの基本感情とは嬉しい/悲しい、好き/嫌い、怒り/恐れ、期待/驚きだそうだ。そのうち「悲しい」「嫌い」「怒り」「恐れ」をネガティブ感情といって心にも体にも良くない影響を与える。強いストレスや刺激をうけるとそういった感情が湧き出てくる。

一方、ネガティブ思考というものがある。そもそも思考とは、「自分の意思のもとに物事を考えたり計画したりすること」。そして脳は1日1.2万から6万回の思考を働かすらしい。そのうち約80%はネガティブな思考と言われている。また、思考の95%は前日と同じ内容の繰り返すというからネガティブな考えにいつも苛まれているということだ。ネガティブ思考は脳を老化させるともいう。

それに対し感情とは「自分の意思とは関係なく、身の周りに起こった出来事に対して沸き起こる気持ち(喜怒哀楽)のこと」。そのうちネガティブ感情は生存に係る危険信号となるから環境適応力や洞察力にも影響を及ぼすという意味で必ずしも否定するものではないようだ。但し、頻繁にネガティブ感情が現れると思考が止まり行動を阻害するから生活にも支障をきたす。ポジティブとネガティブのバランスは3:1が理想だそうだ。

ネガティブ思考は、「やる気が出ない・・」「仕事が大変だ・・」とか「あの人と仲良くするのに疲れた・・」といった因果関係を踏まえた文章(主語・述語)になっている。一方で、ネガティブ感情は、「怖い」「イライラ」「嫌だ」「不安」といった特に理由はなく単語表現になっている。だからネガティブ思考は、気分転換したり運動したりすることでも抑えられるし、意識的にポジティブな独り言(「大丈夫、なんとかやってみよう」「大丈夫、必ず成果はでる」とか「自分らしく振舞おう」)で解消される。しかし、ネガティブ感情は意識の外にあるので意識で抑えられるものではない。

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