ある日、私は感情解決メソッド「エムレス」について知りました。初めて聞くネーミングに興味を持ち、申し込んでみました。
実は、私には気になっていたことがありました。それは、90代の義理の両親を車で3時間の温泉に誘い宿泊した際の出来事です。
翌朝、母が朝風呂から出た際に、5センチ程の段差に足を取られ転倒してしまったのです。私たちは慌てて旅館の方に救急車を呼んで病院に運び、レントゲンを撮ったらまさかの骨折!左足の大腿骨が斜めに折れていました。
その時、私の頭の中には色んな考えが浮かび、思考でいっぱいになりました。「このまま寝たきりになってしまったらどうしたらいいんだろう?」「親孝行のつもりだったのにとんでもない事になってしまった」「私がすぐ近くにいたのになぜ防げなかったんだろう?」「夫の弟や妹はこの事をどんな風に受け止めるんだろう?」。
こんな風に疑問と後悔がグルグル巡っていました。手術とリハビリを経て母は歩けるようになってくれましたが、その気持ちはずっと続き、2年経っても昨日のことのようにリアルに再現出来たのです。
そして、両親を連れて出かけるのは「恐い」という感情が残っていました。旅行はおろか、両親を車に乗せるのも恐かったのです。
しかし、エムレスで指示されたように思い出して、身体に感じる部分を伝えて身体が感じる場所に意識を向けていくと、段々、それほど重要なことじゃなかったような不思議な感覚になりました。
恐くてどこにも連れていけないと感じていた気持ちは小さくなりました。以前のように海外旅行や温泉旅行とまでは行きませんが、日帰りで連れて行ける場所であればどこでも連れて行ってあげられるように戻りました。
栃木県 女性 60代